2016年9月26日月曜日

布のちから

田中優子さんの「布のちから」読了。


少し難しめの本なので、オススメ!というわけにはいかないし、
私も飛ばし読みですが、それでも、さすがに着物のことを
愛して研究されている方の、印象的な言葉がたくさんありました。

布がいかに自然をまとうということで
私たちの生を守るためのものであるかということ。
布で自分を包むことがもたらす心や身体への影響を
意識することなどについて書かれていて興味深かったです。
確かに着物を着るということは、洋服を着るよりも
布をまとっている感じがするのかもしれないなーと思います。
まだまだ着物初心者の私ですが、
大きな病を得た後、「生きる!」ということに決意を持った時に
こんなに着物が好きになったこと、
着物を着ると気持ちが安らぐことなど、
少し説明してもらった気がします。


「包まれる」ことについて(一部抜粋)

布の存在の働きとはまさに、
自然のもつ生命再生の力を託されたものとしての働きであり、
それが生者を包むときには癒しを、
死者を包むときは再生をもたらすのである。

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